一口に作業着といっても、トップス・つなぎ・空調服・パンツなど多様な種類があり、機能やデザインも多彩なため、どれが良いか迷ってしまうこともあるでしょう。
そこで今回は、作業内容・環境に合う作業着の種類とウェアサイズの選び方を中心に解説します。後半では、自身のサイズの測り方や職種・季節に合わせた機能の選び方も解説するので、自分にぴったりの作業着を手に入れるための参考にしてください。
まずは、つなぎ・上着の種類ごとに適したシーンと選び方を解説します。それぞれ、おすすめ商品も2点ずつ紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
泥ハネ・水ハネ、埃やがれき片などの異物が飛散する現場にはつなぎタイプがおすすめです。上下がつながっているため、腰部分から異物が侵入する心配がありません。また、ベルトをつける必要がないため、機械への巻き込み事故も防げます。
サイズはバスト・ウエスト基準で少し大きめを選ぶのがポイントです。上下つながっているので、まっすぐ立っているときはちょうどよくても、屈むと窮屈に感じる場合があります。ジャストサイズより若干余裕を持ったサイズを選びましょう。
脱着のしやすさで選ぶならジャケットタイプがおすすめです。汚れたときでもすぐに脱げるため、休憩場所や移動の車内を汚す心配がありません。また、スーツや私服の上からでも羽織れるので、現場確認やプライベートの作業でも活躍します。
サイズは窮屈にならないよう、胸囲を基準に選びましょう。胸の最も高い位置で測ることがポイントです。
持っている服の仕上がり寸法(商品サイズ)で計測する場合は、床に平置きして測ります。左右の袖の付け根から付け根の数値を2倍したものが胸囲です。なお、正確に計るために、計測時はボタンやファスナーを閉じておいてください。
夏場や高温な環境での作業で使うなら空調服・ファン付き作業着がぴったりです。内蔵されたファンが外気を取り込み、汗を気化させて体を冷やします。夏の炎天下での作業や、冷房設備のない場所での作業が必要な人におすすめです。
サイズは通常の服の仕上がり寸より大きめのものを選ぶと良いでしょう。中で空気が循環しやすくなるため、冷却効果が得られやすくなります。ただし、大きめに作られているものも多いので、普段着ているサイズと同じサイズを選んでも、ゆとりがあれば問題ありません。
軽量性や疲れにくさを求めるなら、ワークシャツがおすすめです。一般的なシャツと同じように着られるので、ゴワゴワとした着心地の悪さがありません。疲れにくいように軽めの素材ながら耐久性が高いものが多く、作業着として安心して使えます。
サイズは肩幅と胸囲を基準に、ジャストサイズを選びましょう。ボタンで留めるので、小さすぎると肩や胸が突っ張ってしまい、窮屈さを感じます。逆にオーバーサイズだとしゃがんだり腕を上げ下ろしした際に、服が余って作業の邪魔になってしまいます。
冬場や冷凍庫内など気温の低い環境での作業には、防寒ジャケットを使いましょう。保温・防風機能を持つジャケットなら、寒い場所でも体温の低下を防げます。体温の低下は体調の悪化や作業効率の低下を招くので、作業着も寒さに強いものが必要です。
サイズは普段の衣類よりワンサイズ大きいものが良いでしょう。中に厚手のインナーを着込んでも窮屈にならないので作業の妨げになりません。ただし、袖口や襟元に隙間ができると中に風が入り込んで寒くなってしまうので、ゴムやひもで調整できるものがおすすめです。
続いて、ズボンの選び方を解説します。作業ズボンはウエストとヒップを基準にしたサイズ選びが重要ですが、機能性や見た目などの観点からも注目してみましょう。本項では目的に応じて、3タイプの作業ズボンをご紹介します。
収納力の高さで選ぶならカーゴパンツがおすすめです。数が多く容量の大きいポケットや、ループ付きのものなど、道具を持ち歩くことの多い現場で重宝する商品が多くあります。作業中にカバンを持ち歩きたくない場合などは、収納力のあるカーゴパンツを選びましょう。
カーゴパンツは生地の丈夫さも大きな魅力です。カーゴパンツはもともと貨物船の船員が身に着けていたもので、貨物船を意味するcargoが名前の由来となっています。環境や作業の面でハードな船上でも耐えうるほど、タフな生地を用いて作られているのが特徴です。
すっきりとした見た目で選ぶならワークパンツがぴったりです。ワークパンツは作業パンツの中でもタイトなシルエットのものが多く、スマートな印象を持っています。スタイリッシュにデザインされているので、作業着を着たまま外出する機会が多い人におすすめです。
タイトなつくりですが、履きやすく動きやすいものが多いのも魅力です。ストレッチ性のある生地が用いられているので、屈んだり腰を曲げたりしても動きやすく作業の妨げになりません。機能性と見た目のスマートさの両方を求めるなら、ワークパンツを選びましょう。
来客対応などにも使いたいならスラックスがおすすめです。センタープレスが入ったきれいな見た目の作業用スラックスもあるので、ビジネスシーンにも使えます。作業中に急な会議が入ったり、取引先との対応が必要になったりする人にぴったりです。
フォーマルな見た目でありながら、作業着としての機能性も兼ね備えているものも多くあります。一般的なスラックスよりストレッチ性が高いものや、制電・吸汗速乾などの機能を備えた商品がおすすめです。
安全に作業をするためには、作業服のサイズ選びも重要です。ここでは、ヌードサイズの測り方を解説します。正しいサイズの測り方を把握しておきましょう。
作業着の下に着るものがある場合は、着た状態で測りましょう。つなぎ・ワークシャツ・空調服などは肌の上から直接、または薄手のインナーを着た状態で測るのがおすすめです。一方、ジャケットや防寒着ならシャツやセーターなど厚手のインナーを着て測ります。
計測中は誤差を生じさせないように、身体に力を入れずリラックスした状態で測るのもポイントです。また、業務時間中に食事を摂ることを考慮して、食後に計測すると窮屈感のないサイズを選びやすくなります。
職種に合わせて機能を選ぶことも重要です。以下の例を参考に、実際に行う作業や現場環境にあると便利・快適な機能をイメージしてみましょう。
水や泥、埃などの汚れが付きやすい作業では防汚・撥水機能が便利です。汚れが染み込みにくく、仮に付着してもすぐに落とせます。食品工場や調理現場などでは、防汚・撥水に加えて衛生面を考慮した抗菌機能もおすすめです。
炎天下など汗を多くかく現場では、消臭機能があると不快感を軽減できます。また、機械油などを用いる工場や工事作業では、撥油機能があるとメンテナンスしやすくなるでしょう。静電気が電子機器・精密機器に影響しないよう、制電作業服を選ぶことも大切です。
車両誘導や夜間作業では思わぬ事故を防ぐために、反射材などを使用した高視認の作業服を着用しましょう。屋外作業の場合には体温の低下を防ぐ防風機能もおすすめです。
快適性を考えるなら、季節に合わせて機能を選ぶのもおすすめです。体温を維持しやすくストレスを軽減できるため、作業効率アップにも貢献します。以下の例を参考に、作業着の機能に注目してみましょう。
とくに、ケガなどのリスクがある現場では、暑くても肌の露出を避ける必要があるため、生地の機能性が重要です。腕まくりなどをしてしまうと、機械や薬品、火花などが直接肌に触れてしまう危険があります。
通気性の良い素材や清涼冷感素材など、きちんと着用した状態で涼しく感じられるものを選びましょう。
なお、夏場でも冷凍庫内で作業を行う場合は、保温性が高いものや防寒仕様のものがおすすめです。逆に、冬でも高温の工場内であれば、清涼冷感素材などが適しています。
色によって与える印象や利便性が変わることもあります。企業のカラーなどに制限がなく、自由に選べる場合は、色が持つ効果にも注目してみましょう。以下は色と使用シーンの一例です。
埃や粉塵が多い現場ならグレー、土汚れが多い現場ならブラウン系の色を選ぶと汚れが目立ちにくくなります。一方、食品や薬品関係の作業を行う場合は汚れを視認してケアすることが求められるため、ホワイトがおすすめです。清潔な印象を与える効果もあります。
夜間や悪天候下での作業で、周りからの視認性を高めたいならビビッドなカラーがおすすめです。オレンジやイエローなど鮮やかなものが良いでしょう。また、特に色にこだわる必要がなければ、作業着の定番で職種を選びにくいブルー系を使うと無難です。
今回は作業着の選び方について解説しました。安全に作業を行う上でサイズの測り方は重要なポイントです。窮屈すぎたり、ゆとりを持ちすぎたりしないようにしましょう。また、作業内容や作業環境に合った機能にも注目してみましょう。
作業着を探している人はもちろん、今まで専用の作業着を使っていなかった人も、この機会に自分にぴったりの商品を見つけてみてはいかがでしょうか。