作業着ズボンは、土木作業や工場内作業などあらゆる作業現場で着用します。しかし、カーゴパンツやスラックスなどのタイプや機能性など、商品によって違いがあります。ハードな作業現場で使うズボンをどのように選べばよいか、悩む人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、作業着ズボンの選び方とおすすめ商品20選をご紹介します。カーゴパンツとスラックスの違い、素材や機能の選び方などを解説していますので、会社のユニフォーム発注に悩んでいる人はチェックしてみてください。
まずは作業着ズボンの種類と、それぞれのメリット・デメリットを解説します。ここでは作業用ズボンとして主流のカーゴパンツとスラックスを詳しく見ていきますので、タイプごとの特徴を把握しましょう。
カーゴパンツの持つメリットとデメリットとして、以下のものが挙げられます。
カーゴパンツは元々、貨物船という意味のcargoを名前の由来とする船内作業着でした。そのため丈夫で動きやすく、ポケット付きで道具を持ち運びしやすいのが特徴です。加工に適した耐久性があり、防汚や制電など多機能な商品が多いのも魅力です。
ただし、カジュアルな雰囲気を持つのでフォーマルな場面には向きません。また、ポケットが多いので、ボタンなどが機械に挟まれるリスクがあります。
だぶついたスタイルのものは裾をひっかける危険もありますので、足元が気になる場合はスキニータイプを選びましょう。
スラックスの持つメリットとデメリットとして、以下のものが挙げられます。
スラックスのメリットは、フォーマルな見た目をしているので来客対応にも使えることです。現場の仕事と顧客対応の両方を担当する人におすすめです。ワイシャツやネクタイにも合わせやすく、上衣を変えるだけできっちりとした印象を与えられます。
デメリットは、カーゴパンツに比べポケットの数や収納力が劣ることです。作業道具などをたくさん持ち歩かなければならない現場にはあまり向いていません。また、耐久性・機能性も、カーゴパンツと比べるとあまり高くない商品が多いです。
続いて、作業着ズボンの選び方・ポイントを解説します。素材と機能性の観点から、それぞれ作業着にふさわしいポイントを解説していますので、実際の使用シーンを想定して商品をチェックしてみてください。
着心地や肌触りを重視するなら綿素材のズボンを選びましょう。綿は吸水・吸湿性に優れているので、夏場でも着心地が快適です。また、綿素材の作業着は耐熱性を持つので、高温の機器を使用する現場に適しています。一方で、シワになりやすく縮みやすいというデメリットがあります。
ポリエステルは、耐久性に優れ洗濯しても縮みにくい素材です。汚れても繰り返し洗濯しやすい点がメリットと言えます。ただし、綿と比較して通気性や吸汗性が劣るので、汗をかきやすい現場には不向きです。
綿とポリエステルの混紡なら、両方の素材のメリットが得られます。綿の肌触りを残しつつ、ポリエステルの耐久性を持つのが魅力です。ほかにも、デニム・デニム風素材の作業着も人気です。以下の記事でデニムのズボンを紹介していますので、チェックしてください。
アクティブな作業現場で使うなら、ストレッチ性能を重視しましょう。ストレッチ性の高い作業着ズボンは、足腰の曲げ伸ばしがスムーズでストレスフリーに着られます。屈む動作や、階段・梯子の上り下りが多い現場におすすめです。
また、ストレッチ性に優れた作業着は、長時間着ていても疲れにくいのも魅力です。生地が伸び縮みするので、窮屈さを感じにくく疲れを軽減できます。作業時間が長い現場なら、ストレッチ性を持った作業着ズボンを選びましょう。
作業内容にあったJIS規格適合商品を選ぶことも重要です。作業着が取得しているJIS規格としては、主に以下のものがあります。
静電気帯電防止作業服:JIS T 8118
高視認性安全服:JIS T8127
溶接作業服:JIS T 8128
耐熱耐炎服:JIS T 8129
難燃作業服:JIS T 8130
帯電防止性能を求めるなら「JIS T 8118」適合商品を選びましょう。静電気の発生を抑えるので、精密機械の作業におすすめです。下記のリンクでは、JIS規格の制電性を持つカーゴパンツをピックアップしていますので、チェックしてみてください。
高視認性を必要とする作業には「JIS T8127」適合の作業着がおすすめです。作業着を着用した人が、反射材などによって周囲から見えやすくなります。夜間・暗所での作業が必要となる工事や車両誘導などにぴったりです。
そのほか、溶接・耐熱・難燃などのJIS規格もあります。実際に行う作業内容にふさわしい機能性を持った作業着・作業着ズボンを選びましょう。
高所作業を行うなら、フルハーネス対応の作業着ズボンを使いましょう。高さ6.75m(建設作業なら5m)以上の場所で作業を行うなら、フルハーネス型の墜落制止用器具を着用しなければなりません。作業着の中にはフルハーネス着用を想定して作られた商品があります。
対応ズボンはフルハーネス着用時でもポケットを使いやすいのが特徴です。ベルトがポケットに干渉しないので、道具の出し入れがしやすくなっています。また、ベルトが作業着の上に装着されることを想定しているので、摩擦に強い生地が使われているのもポイントです。
ここからは、作業着ズボンのおすすめをいくつかご紹介します。まずは春夏用のユニセックス商品を、カーゴパンツとスラックスそれぞれピックアップします。
カーゴパンツタイプの春夏用作業着ズボンを3点紹介します。
スラックスタイプの春夏用作業着ズボンを3点紹介します。
次に、秋冬用の作業着ズボンをご紹介します。こちらもカーゴパンツとスラックスの中から、ユニセックス商品のおすすめをピックアップしていきます。
カーゴパンツタイプの秋冬用作業着ズボンを3点紹介します。
スラックスタイプの秋冬用作業着ズボンを3点紹介します。
続いては、JIS規格適合の制電性を持つ作業着ズボンを紹介します。制電性が高いパンツは静電気の発生を軽減できるので、機械作業を行う現場などにおすすめです。それぞれ男女兼用のカーゴパンツとスラックスから、人気商品をピックアップします。
制電JIS適合のカーゴパンツを2点紹介します。
制電JIS適合のスラックスを2点紹介します。
高視認JIS適合の作業着ズボンを2点紹介します。夜間や暗所での作業時は、事故防止のために視認性の高い作業着が必須です。周囲の作業員や車両から見えやすい、JIS規格適合の高視認作業着ズボンをチェックしてみましょう。
最後に、フルハーネス対応の作業着ズボンをご紹介します。建築現場などの高所作業では、フルハーネスの着用が必要です。ハーネスをつけても動きやすくて作業がしやすい作業着を選びましょう。
今回は作業着ズボンの選び方と、おすすめ商品20選をご紹介しました。一口に作業着ズボンといっても、カーゴパンツやスラックス、機能性の違いなどバリエーションは多岐にわたります。それぞれの特徴を理解し、作業内容に合った商品を選ぶことが重要です。
ぜひ本記事を参考にして、自社の業務・作業内容にぴったりの作業着ズボンを手に入れてください。