防水エプロンは飲食店・園芸店・清掃業・介護福祉の仕事など、水を扱うさまざまな業種で活躍します。しかし、どの商品を選べば良いのかわからず、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか。
本記事では、防水エプロンの選び方とおすすめ商品13選をご紹介します。防水と撥水・透湿防水の違いや洗濯などお手入れ時の注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。
防水エプロンとは
防水エプロンはその名の通り、水の侵入を防ぐエプロンです。防水と透湿防水に分けられ、それぞれに特徴があります。また、混同しやすい撥水との違いも解説します。
防水エプロンと透湿防水エプロン
「防水」は素材そのものの性質によって水を通さないようにする機能です。水を防ぐ効果は強いものの、空気も通しにくいので内部が蒸れやすいというデメリットがあります。防水エプロンに使われる素材は、ゴムやポリウレタンが主流です。
対して「透湿防水」は防水と通気性を両立した機能です。気体となった水分（湿気）と液体の水分の粒子の大きさの違いを利用し、湿気だけを逃がす孔（あな）を設けています。防水の蒸れやすさを軽減した便利な機能です。
なお、本記事で「防水エプロン」というときは、防水・透湿防水の両方の意味を含みます。
撥水エプロンとの違い
「撥水」は生地のコーティングによって水をはじく機能です。生地表面の水を拭き取りやすいので、洗い物や植物への水やりなど、一時的な水ハネを防ぎたいときに適しています。通気性を確保しやすいこともメリットです。
ただし、大量または長時間の水濡れまではカバーできずに浸水します。入浴介助など、水量が多く水に接する時間が長い場合は、防水エプロンを選んだほうが良いでしょう。
防水エプロンが役立つ業種・職種
続いて、防水エプロンの着用が役立つ業種・職種をご紹介します。具体的なシーンも挙げているので、職場のエプロン選びに悩んでいる人はチェックしてみてください。
飲食店・小売業
飲食店・小売業では次のようなシーンで防水エプロンが役立ちます。
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皿などの洗い物
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調理場の清掃
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魚を捌くとき
長時間水を扱う場合は防水エプロンがおすすめです。ユニフォームの水濡れを防げるため、水を扱う作業以外への移行がスムーズになります。
とくに魚がメインの料理店やスーパーの鮮魚担当には、防水エプロンが最適です。魚の血液汚れを伴う水も落としやすくなります。
食品加工業
食品加工の現場では、次のようなシーンで防水エプロンが役立ちます。
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肉や野菜などの洗浄
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工場内の清掃作業
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結露・霜が付着しやすい冷凍室
水は雑菌を伴っていることが多いため、エリアを移動するときの汚染拡大につながります。防水エプロンを活用することで、ドライエリアへの移動の手間を軽減しやすくなるでしょう。
美容・理容
美容室・理容室ではシャンプー台の近くに防水エプロンを備えておくと便利です。カラー剤を伴う水ハネの染みつきを防げるため、清潔感を保ちやすくなります。
清掃・ハウスクリーニング
清掃業では次のようなシーンで防水エプロンが役立ちます。
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トイレ・浴室清掃
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モップがけ
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高圧洗浄機の使用時
水濡れの時間が長くなる傾向にあるため、撥水よりも防水の方が安心感があるでしょう。また、防水エプロンは防水つなぎよりも持ち運びやすいため、ハウスクリーニングなど訪問型の清掃業務におすすめです。
園芸・農業・花屋
園芸や農業、花屋の現場では、次のようなシーンで防水エプロンが役立ちます。
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植物・農作物への水やり
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道具や野菜の洗浄作業
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花桶・花筒を運ぶとき
植物に関わる仕事は水と接する時間が長いため、防水エプロンがおすすめです。とくに秋冬は水濡れ部分が冷えると体調不良につながります。健康維持の面でも、防水エプロンを準備しておくと便利です。
工業・製造業
工業・製造業の現場では、次のようなシーンで防水エプロンが役立ちます。
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ウォーターカッター（ウォータージェット）使用時
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パーツ・機器の洗浄時
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工場内の清掃
工業・製造業において水濡れは思わぬ事故につながるリスクもあります。防水エプロンを含め、適切なユニフォームを着用しましょう。
医療・介護・保育
医療・介護・保育の仕事では、次のようなシーンで防水エプロンが役立ちます。
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入浴介助
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清掃
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水遊び・プール遊び
水に濡れた人を抱きかかえたりするシーンもあるため、長時間水に接触しても浸水を防げる防水エプロンがおすすめです。また、防水エプロンなら脱着しやすいので、施設内が濡れることも防げます。床濡れによる転倒防止に有用です。
トリマー・動物病院
トリマーや動物病院のスタッフにも防水エプロンは有用です。次のようなシーンで役立ちます。
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シャンプー
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器具の洗浄
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清掃
シャンプー嫌いな動物を腕や腹部で固定するようなシーンでも、防水エプロンならユニフォームまで浸水する心配がありません。また、動物が体を振って水を吹き飛ばす場面にも対応できます。
防水エプロンの選び方
次に防水エプロンの選び方について解説します。
基本のエプロンの選び方
エプロンは主に、胸当てエプロンと腰エプロンの2つに大別されます。体をカバーする範囲が異なるので、作業内容によって使い分けましょう。胸当てエプロンはさらに、着脱しやすいH型、フィット感を調節しやすいX型など、紐の形状によって種類が分かれています。
エプロンの選び方については以下の記事で詳しく解説しています。エプロンの形状から生地の素材、防水以外の機能についても述べていますので、ぜひチェックしてみてください。
業種に合わせて選ぶ
業種によって濡れやすい位置が異なるので、体のどこをカバーできるかで防水エプロンを選びましょう。具体例は次のとおりです。
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飲食店・鮮魚担当：腰エプロン
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園芸・清掃・美容室：胸当てエプロン
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医療・介護・保育：割烹着タイプ
飲食系では調理台より下が濡れやすいため、腰エプロンで十分な可能性があります。一方、水ハネなどが多く胸元まで濡れる可能性が高い場面では、胸当てエプロンがおすすめです。腕や背面まで濡れる可能性がある入浴介助などでは、割烹着タイプが適しています。
なお、油汚れを伴う飲食店や工場などでは、撥油機能もおすすめです。本記事の後半で、撥水・撥油機能の飲食店向けエプロンを紹介しています。
防水エプロン3選
ここからはおすすめ商品を紹介していきます。まずは防水エプロン3選です。
ガードファイン軽量ウレタンエプロン 4449
縫製のない打ち抜きタイプの防水エプロンです。縫製・ハトメがないのでほつれや破れが発生しにくく、異物混入の心配がありません。ホワイト・ブルー・ピンクの3色展開でサイズ幅も広いので、男女問わず使いやすい商品です。
疲れにくい軽量素材も魅力です。軽いので長時間着用しても体にあまり負担がかかりません。調理や食品加工で作業場を離れられない人におすすめです。家庭用洗濯機で洗える点もうれしいポイントです。
かるかるエプロン G5104
軽量素材で動きやすいサーヴォの防水エプロンです。体への負担が軽く疲れにくいので、長時間の着用に適しています。表面にウレタンコーティング加工、裏面にはシリコン加工が施された、水・油に強いエプロンです。
首掛けとたすき掛けの両方で着用できます。サッと着たいときは首掛け、しっかりと結んでおきたいときはたすき掛けと使い分けができるので便利です。カラーは衛生的なホワイトなので業種・職場を問わず使えます。
入浴介助エプロン WH90044
ストレッチ素材が使われたWHISeLの防水エプロンです。体の動きに合わせて生地が伸縮するので、運動量の多い介護・福祉の仕事に向いています。入浴介助で体を濡らさないよう、ひざ下まで覆う丈の長さもポイントです。
ウエストは紐で結ぶタイプなのでサイズ感が調整しやすくなっています。ブルーとピンクの2色展開で、男女・体型を問わず使いやすい商品です。さらに、抗菌・消臭機能もついて衛生的なので、介護・福祉の現場で支持されています。
透湿防水エプロン4選
続いては透湿防水エプロンを4選ご紹介します。
EVAエプロン 男女兼用 5-481-485
人と地球にやさしい素材で作られた、住商モンブランの透湿防水エプロンです。有害な塩素や可塑剤を含まないので、焼却時にダイオキシンを発生させません。環境に配慮した商品を使いたい企業にぴったりの商品です。
生地は軽量で耐寒性にも優れています。冷蔵室内で作業を行う食品加工業者にもおすすめです。防水性が高く、胸元からひざ下までしっかりガードできるので、水はねで全身が濡れやすい作業に向いています。
撥水エプロン 501
カラフルで機能的なKAZENの男女兼用エプロンです。レッド・ネイビー・ブルーの3色展開です。防水性と透湿性を兼ね備えた、東レ開発のエントラント®生地が使われています。外からの水はしっかりとはじき、中は蒸れにくいので着心地も快適です。
ポケットは裏面を目止めテープ処理しているので、縫い目から水が染み込みません。細部まで防水性にこだわった逸品です。肩紐は太めのH型で着崩れしにくいのもポイントです。ハードに動き回ってもはだけにくいので、保育士や介護士の仕事に向いています。
防水腰下エプロン 男女兼用 5-461
耐熱性と耐寒性に優れた住商モンブランの透湿防水エプロンです。130度の熱でも粘着せず、寒冷下でも硬くならない素材が使われています。火や熱を扱う調理場から、冷蔵室内での作業まで幅広い環境で活躍します。
生地には防カビ剤が配合されているので、濡れてもカビにくく衛生的です。食品を扱う現場でも安心して着られます。また、環境ホルモンを含んでいないので、地球環境に配慮したい人にもおすすめです。
同じシリーズで胸当てエプロンも展開しています。詳しくは以下のリンクからチェックしてみてください。
防水エプロン BW-780
防水・撥水性に優れたナガイレーベンの介護用エプロンです。ラミネート加工による防水と耐久性に富んだ撥水の両方を兼ね備えています。水濡れのリスクが高い入浴介助の仕事に適したエプロンです。
素肌に直接触れてもヒヤッとしない生地もうれしいポイントです。作業中の不快感を軽減できるので、介護・福祉の現場で支持されています。やさしい色味のピーチカラーは患者・利用者に威圧感を与えず、雰囲気を和やかにします。
割烹着タイプの防水・撥水エプロン
割烹着タイプの防水・撥水エプロンを1点ご紹介します。
撥水エプロン レディス 長袖 54-041-043
優れた撥水性能で水濡れを防ぐ、住商モンブランの撥水エプロンです。長袖で丈はひざ下まであり、全身をくまなくカバーできます。入浴介助用に作られた、介護・福祉の現場で支持されている商品です。
サッと袖に腕を通して後ろを紐で結ぶだけなので着脱は簡単です。首の後ろと背中の2箇所を紐で結ぶのでしっかりと装着できます。あわただしい介護現場でもすぐに準備ができる実用性に優れた商品です。
撥水・撥油エプロン5選
続いては撥水・撥油機能を持つエプロンをご紹介します。胸当てエプロン2点、腰エプロン2点、エプロンドレス1点の計5点をピックアップします。
胸当てエプロン FK7182
カラフルな5色展開が魅力の男女兼用胸当てエプロンです。ベーシックなデザインですが、背面のリボン結びでおしゃれな雰囲気を演出できます。カフェやレストランなど飲食店のスタッフ用エプロンにおすすめです。
防汚・撥水・撥油・制電と多機能な点も大きな魅力です。水や油の汚れに強いので調理用・加工作業用エプロンとして活躍します。制電性も優れているので、嫌な静電気の発生やホコリの付着を軽減できます。さまざまな作業現場で使えるおしゃれで高機能な逸品です。
2WAYエプロン SBPU-1604
胸当てエプロンとサロンエプロンを切り替えて使えるサーヴォのエプロンです。胸当てを折りたたむことでサロンエプロンになります。調理担当者は胸当て、接客担当者はサロンなど使用シーンに応じて使い分けができます。
綿100％のソフトな肌触りも魅力です。見た目もやさしいナチュラルカラーで、おしゃれなカフェやレストランに向いています。生地はフラットで引っ掛かりがないので、作業がしやすい点もポイントです。
ロングエプロン SP002
環境にやさしい素材で作られた住商モンブランのロングエプロンです。生地にリサイクル素材が使われたエコマーク認定商品です。地球環境に配慮したい企業・お店用のエプロンとして支持されています。
前丈が91cmと長く、足元までカバーできるのがポイントです。前丈の長い商品ですが、生地にストレッチ性があるので足さばきしやすくなっています。豊富な5色展開なので、お店の雰囲気や好みで選んだり、担当者別に色分けしたりしやすい商品です。
ソムリエエプロン(男女兼用) CT2564
洗濯耐久性が高く衛生的な男女兼用のソムリエエプロンです。耐塩素加工が施されているので、塩素系漂白剤を使っても色落ち・色褪せがしにくい商品です。撥水・撥油機能も洗濯で効果を落としません。何度も洗濯して長く衛生的に使えるエプロンです。
さらに、消臭・防汚・制電性にも優れています。ニオイや汚れがつきにくいので、飲食店のスタッフ用エプロンとしておすすめです。制電性も備えているので静電気やホコリの発生を軽減できるのもうれしいポイントです。
エプロンドレス CS2347
おしゃれで美しいシルエットが魅力のエプロンドレスです。ウエストは2段階でフィット感を調節できます。腰回りがすっぽりと隠れるので、後姿を気にせず安心して着られるのがポイントです。色はベージュとブラックの2色から選べます。
小分けできるポケットは収納力が高く実用的です。ペンやメモ帳など小さいものから、タブレットまで収納できます。道具を持ち歩くことの多い飲食店や小売店のスタッフにおすすめです。抗菌防臭・防汚性にも優れ、衛生面でも信頼できる逸品です。
防水エプロンを洗濯する際の注意点
最後に、防水エプロンを洗濯・管理する際の注意点を3つ解説します。事故につながる注意点もあるため、把握しておきましょう。
汚れ・水濡れのまま長期間放置しない
使い終わった防水エプロンを濡れたまま長時間放置するのは厳禁です。生地が加水分解を起こして防水性が劣化します。また、カビが生えやすくなるため注意が必要です。
使用後は拭き取り・乾燥をおこない、濡れていないことを確認してからロッカーなどで保管しましょう。
カビキラーなど塩素系漂白剤の使用はNG
カビには塩素系漂白剤が有効ですが、防水エプロンには基本的に使用できません。生地のコーティングがはがれたり、ウレタン素材が劣化したりすることで、防水性能が落ちる恐れがあるからです。また、色や柄のあるエプロンは色落ちします。
カビが生えてしまったら、買い換えを検討しましょう。カビ以外の汚れを漂白したい場合は、酸素系漂白剤がおすすめです。ただし、一部のエプロンは酸素系漂白剤の使用もNGな場合があるため、洗濯表示を確認しましょう。
洗濯機は使わない
防水エプロンを洗濯機で洗うのはNGです。生地が水の分子を通さないため、防水エプロンが排水穴を塞ぐと、脱水ができなくなります。大量の水が溜まったまま洗濯槽が回転することになり、洗濯機のバランスが崩れて振動・転倒・破損するリスクが高いため、注意が必要です。
防水・透湿防水エプロンを洗濯するなら、水または40度未満のお湯でやさしく手洗いしましょう。汚れがひどい場合は中性洗剤を使って、汚れている部分を軽くたたくように洗います。洗ったらしっかりとすすいで洗剤を落としてから乾燥させてください。
仕事内容に合わせて防水・撥水を使い分けよう
今回は、防水エプロンの選び方とおすすめ商品13選をご紹介しました。飲食店や食品加工業、清掃業、美容師や介護士など、防水・撥水エプロンは幅広い業種や職種で活躍します。防水と撥水、透湿防水の違いを知り、仕事内容に合わせて商品を選ぶことが重要です。
職場やお店で使える防水エプロンを探している人は、ぜひ本記事を参考にお気に入りの商品を探してみてください。
