空調服・ファン付き作業着は選択肢が多く、価格帯も幅広いためどれを選ぶべきか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。「高額な方が高スペック?」「安くても使える?」など気になることもあります。
そこで本記事では、空調服・ファン付き作業着の価格帯別の傾向と価格帯ごとにピックアップした商品25選を詳しく紹介します。前半では空調服の相場、後半では各種デバイスや注意点、できるだけ安く抑えたいときのポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
空調服を使用するには、ウェアだけでなくファンやバッテリーなども必要です。それぞれの値段の相場は次のとおりです。
なお、ウェアとスターターキットをセットにした商品の相場は20,000〜25,000円です。
ファン・バッテリーは高価格なものほど高スペックの傾向にあります。大風量のファン、大容量・高出力のバッテリーを希望するなら、高価な価格帯が選択肢となるでしょう。ただし、作業内容や環境によってはハイスペックではなくても十分な場合があります。
一方でウェアは、スペックだけでなく、デザインや素材の風合いなどによっても価格が上がります。欲しい機能や利便性を備えていれば、低価格のウェアでも十分使えるめ、デザインや素材ににこだわりがなければ、低価格帯のものから選ぶのもおすすめです。
ただし、難燃性や制電機能など、コアなニーズに応える機能をもつウェアは比較的高額です。
ウェアの価格帯は3,000〜17,000円台と幅広く展開されています。値段別の傾向とおすすめ商品を紹介します。
3,000円台のウェアはポリエステル100%、シンプルなデザインが多い傾向にあります。また、使用する生地量が少なく価格を抑えやすいベストの選択肢が多い価格帯です。
4,000円台もポリエステル100%が主流ですが、デザインやカラーのバリエーション、長袖タイプの選択肢が増えます。
5,000円台になると生地の機能性がアップするほか、着心地を重視する人におすすめな綿混用の商品が選択肢に入ってきます。
6,000円台になると着心地・肌ざわりを重視した綿100%の商品や、タウンユースも叶うおしゃれなデザインの商品が選択肢に入ってきます。
7,000円を超えるとフルハーネス対応の選択肢が広がります。生地の機能性を高めた商品が増えてくるのも特徴です。
8,000円台からはJIS T8118規格適合の制電空調服が選択肢に入ってきます。精密機器を扱う作業や火気厳禁の現場で使用するときにおすすめです。
9,000円台からは綿100%の厚手生地や上質な糸を使ったブロード生地を採用した空調服が選択肢に入ってきます。生地の耐久性や高級感を重視する人におすすめです。
10,000円台からはメーカー独自の工夫や特許の素材・仕様を組み込んだ商品が増えてきます。難燃性があるものなど、コアな需要に応えられる商品があるのも特徴です。
12,000円を超えると、タウンユース兼用のおしゃれなデザインがメインになってきます。作業だけでなくキャンプや釣り、バーベキューなどのアウトドアでも活用したい方におすすめです。
初めて空調服を購入する方には、バッテリー・ファン・アダプター・コード類が一式揃うスターターキットがおすすめです。スターターキットは値段が高いほど高スペックの傾向にあります。
ただし、ウェアとファン・バッテリーには相性があるため、購入するウェアに対応できるスターターキットかどうかを必ず確認しましょう。
長時間使用するときや故障時の交換用として、バッテリー単体でも販売されています。対応するファンを確認したうえで選びましょう。
ファンが故障したときは交換用としてファン単体を購入できます。リーズナブルなものから高性能なものまで3商品をピックアップしてご紹介します。
バッテリーをベルトに装着したいときに使用するのがバッテリ―ケース・ホルダーです。ベルトに装着すると重さを感じにくくなるというメリットがあります。
空調服の値段、ブランド間の互換性などに関する質問に回答します。
ウェア・ファン・バッテリーなどがセットで10,000円を下回る商品はおすすめできません。次のようなリスクがあるからです。
・バッテリーやファンが短期間で消耗・故障しやすい
・8時間の連続使用ができない
・送風量が十分ではない
・メーカー保証がない
短期間で何度も買い換えたり交換用として複数個を購入したりすると、結果的に高額支出になります。値段も重視したいポイントではありますが、価格とスペックのバランスがとれていることが大切です。
できるだけ安くおさえたいなら、ウェアの値段を検討しましょう。ファン・バッテリーの性能は送風量を大きく左右するため、低価格・低スペックなものを選ぶと後悔しがちです。
ウェアなら比較的安いものでも高機能な商品が展開されています。作業に必要な機能・利便性があることを条件としつつ、予算に合わせて選べるでしょう。
JIS適合制電機能や難燃仕様、フルハーネス対応などは高額な価格帯で選択肢が増えますが、コアな機能以外の選択肢は低価格帯でも複数あります。10,000円以上のものは、プライベートでも使えるようなデザイン性も重視したいときの選択肢といえるでしょう。
ウェアに関しては「高額=高スペック」というわけではありません。環境や作業内容に合った機能を重視すれば、コストを抑えつつ十分に使えるものを選べます。
本記事を参考に、ぜひ自分にぴったりの空調服・ファン付き作業着を見つけてください。