真冬の屋外や冷凍庫内での作業で最も重要なのは、しっかりとした防寒対策です。体温の低下は疲労感・作業効率の低下につながるため、防寒作業着で対応しましょう。
しかし、冷凍庫レベルの寒さに対応できるものや雨雪をともなう環境下でも活躍するものなど、シーンによって「最強」は異なります。
そこで本記事では、最強の防寒作業着をジャンル別で16選紹介します。ジャケット・コートだけでなく、パンツや小物も登場するのでぜひ参考にしてください。後半では防寒着を選ぶときのポイントも解説しています。
まずは、氷点下の真冬や冷凍庫内作業にも対応できる、断熱性・蓄熱性に優れた最強の防寒作業着を3点紹介します。
中綿に蓄熱保温素材が使われている保温性の高い防寒コートです。表地には撥水加工が施されており、多少の雨や雪は弾くため、急な天候の変化にも対応できます。フードと襟ボアは取り外し可能なので、長いシーズンで使いやすいのも魅力です。
分厚い生地ですが特殊なカッティング技術を採用し、肩周りや腕を動かしやすく設計しています。温かさだけでなく作業時の動きやすさも重視したい方にもおすすめです。カラーバリエーションは紺と黒の2色で、ファスナーの赤がアクセントになっています。
表地には防風性と軽量性に優れた「マイクロドットシェル」素材、裏地には全天候型保温素材である「サーモトロン ラジポカ」を使用した本格防寒コートです。大型フードはマイクロブロックフリース素材の襟と一体化しており、顔周りや首元を冷たい風から守ります。
耐水圧2,000mmの撥水加工で、中雨程度であればしっかり対応できる仕様です。袖口にはインナーカフスが採用されており、冷気の侵入もしっかりと防ぎます。胸元には暗い環境での視認性を高めるリフレクターが付いているため、安全確保にも有用です。
従来品より中綿を増量した、保温性抜群の防寒コートです。表地には撥水加工が施されており、前ファスナー部分はダブルフロント仕様なので、雨や風の侵入をしっかり防げます。スポーティーな雰囲気にアクセントカラーが映える、デザイン性の高い一枚です。
ヘルメットもすっぽり入る大型フードは取り外し可能で、天候や用途に応じて調整できます。外側にはファスナーポケットや両脇ポケット、内側には携帯電話用ポケットを備え、収納力も充実しています。肩や腕が動かしやすいラグラン袖もポイントです。
ここでは、雨や雪など天候に左右されることなく屋外作業ができる「透湿防水」機能を備えた防寒着を3点紹介します。
雨や雪にも耐えられる、耐水圧10,000mmの透湿防水機能を備えた防寒コートです。中綿は軽量で保温性に優れたシンサレートウルトラ素材、襟元はフリース仕様の二重襟です。袖口には防風・防水性を高めるアジャスター、開閉部には防水用の折り返しが付いています。
両脇に通気用のベンチレーション、透湿度4,000gなので、汗や湿気を効率的に放出できるのも魅力です。制電機能もあるため静電気も気になりません。温かさをキープしつつ、快適に作業へ集中できるでしょう。
耐水圧10,000mm、透湿度2,000gの透湿防水性能を備え、高い防水性と蒸れにくさを両立した防寒コートです。裏地には体から放出される遠赤外線の熱を反射する、アルミ箔プリント加工素材を採用しています。体温を活用して保温できるため真冬でも快適です。
ヘルメットの上からも被れる大型フードは取り外し可能で、視界を調整できるアジャスターも付いています。また、静電気を効果的に逃がす放電テープと、高視認の反射テープも備えており、安全確保にも有用です。悪天候や厳しい環境下での作業に最適な一着といえます。
耐水圧5,000mm、透湿度2,000gの透湿防水防寒ウェアです。防風・防水性に優れたマイクロリップ素材、軽量な中綿、保温性と透湿性を併せ持つ裏アルミ素材「メガヒート」の三重構造となっています。透湿性により汗がこもって蒸れる心配はありません。
ヘルメット対応のフードは襟元にすっきり収納できます。保温性に優れつつ、すっきりシルエット・軽量設計なので重たいウェアを避けたい人におすすめです。左袖には反射プリントも付いているため、暗所や夜間での安全性も考慮されています。
中綿に保温性に優れた「3Mシンサレート」、高機能中綿ハイロフトを使用した防寒コートです。耐水圧5,000mmの撥水加工に加えて完全防水機能を備えており、雨や雪の中での作業でも安心です。
フードにはゴムコードを採用しており、頭の動きに合わせて伸縮するため、冷気が侵入することがありません。また、アジャスターでフードのひさし部分を調整できるため、視界を確保しながら作業できます。
ここでは、防寒ベストを3点紹介します。防寒ベストは重ね着できて体温調整がしやすく、手や腕を動かしやすくて作業しやすいのがメリットです。
中綿は軽量で保温性に優れたソロナポリマー、表地は防風ストレッチラミネート素材です。メッシュ部分にはアルミパウダーラミネーション加工が施されています。ストレッチ性を損なうことなく、ダウン同等の保温力と蒸れにくさを実現した設計です。
フルハーネス対応で、ハーネスを着用した状態でも使いやすい形状の胸ポケットを備えています。フード、背中、フロントファスナーには安全性を高める反射機能付きで視認性も良好です。
表地は撥水加工が施されたオックス生地を採用、スウェードのような質感でカジュアル感のあるおしゃれな防寒ベストです。中綿と繊維に入り込んだ空気を体温で温める「Thermolite® PLUS」加工によって、効率的に暖かさをキープします。
ダウンのような肉厚感がないため、重ね着しやすく、動きやすさも抜群です。作業着には見えないようなスタイリッシュなデザインなので、仕事用だけでなくアウトドアなどデイリーユースにも適しています。カラーはブラック、グレージュ、キャメルの3色展開です。
表地に撥水性、防風性に優れたヌバック素材を採用した防寒ベストです。肌触りがなめらかで耐久性にも優れています。バートル製の電熱パッド「サーモクラフト」対応ウェアなので、専用のバッテリーと共に装着すれば電熱ウェアとしても使用可能です。
フック・ハンガーとランヤード装着ホールを備えており、フルハーネス着用にも対応しています。大型フードは取り外しできるので、用途や気候に合わせて調整可能です。男女兼用モデルで、サイズもSから3XLまで幅広く展開しています。
ここでは、防寒パンツ3点を紹介します。暖かさだけでなく動きやすさも考慮して選びましょう。セットアップ可能なジャケットもあるため、ぜひご覧ください。
耐水圧10,000mm、透湿度2,000gの透湿防水機能を備えた防寒パンツです。保温性に優れた中空中綿と裏地のアルミ箔プリントで、足元の暖かさをしっかりキープします。蒸れにくいため汗冷えを防ぎ、長時間快適な作業環境を確保してくれるでしょう。
パンツ裾のサイドファスナーを開くと水かきが付いています。長靴やブーツもラクに履ける工夫です。膝には暗所での視認性を高める反射テープ、パンツ内側・股・裾には静電気の帯電を防止する放電テープを備えています。まとわりつきを防ぎ安全を確保できる一着です。
耐水圧15,000mm、透湿度15,000gと非常に高性能な透湿防水機能を備えた防寒パンツです。裏地に保温性の高い「サーモトロン ラジポカ」素材を採用し、厳しい天候でも快適に過ごせるよう設計されています。おそろいのジャケットも展開されています。
裾にはライムリフレクター(反射材)を備え、悪天候や夜間作業時でも高い視認性を確保しているのもポイントです。サイドジッパーポケットは、長財布やレベルブック、スマートフォンも収納できる容量があります。機能性、保温性、安全性を兼ね備えた一枚です。
耐水圧5,000mm、透湿度2,000gの透湿防水機能が付いた防寒パンツです。透湿性と保温性を両立するハイブリッドな裏アルミ素材「MEGA HEAT」を採用し、体温を効率的に保ちながら蒸れを防ぎます。
また、JIS T8118規格に適合した制電機能を備えた「静電気帯電防止作業服」で、安全性にも配慮されています。おそろいのジャケットも同様の制電仕様です。寒冷地や雨雪の中での電気工事や屋外作業を行う方に特におすすめの制電防寒着といえます。
ここでは、防寒作業着を選ぶ際のポイントについて、3点紹介します。
基本的には、普段着のサイズと同じサイズを選べば問題ありません。重ね着することが前提で作られているので、窮屈さを感じることはほとんどないといえるでしょう。
例外としては、中にニットやセーターなどの厚手の服を含めて複数枚を重ね着をする場合です。メーカーが想定する重ね着の厚みを超えている可能性があるからです。重ね着をした状態で自身のサイズを測ってから選ぶことをおすすめします。
ただし、サイズを大きくすると襟元や袖口が広がりやすくなり、隙間から冷たい空気が入り込んだり、アウター内の暖かい空気が逃げたりすることがあります。サイズ選びの際は防寒性を損なわないよう注意が必要です。
薄手で暖かいインナーをお探しの人は、次の商品一覧もご覧ください。
屋外での作業が多い業種の方には、フード付きの防寒作業着がおすすめです。フードが付いていると、急な雨や雪にも対応できるだけでなく、晴れた日でも顔や首に直接冷たい風が当たるのを防げるため、とても便利です。
暖かさを保つためには、防風性のある生地が使われているかどうかも重要なポイントです。冷気が侵入しにくいため、体温低下を防げます。
また、雨や雪の中でも作業が必要な場合は「透湿防水」の素材のものを選びましょう。外部からの水の侵入は防ぎつつ、ウェア内にこもった蒸気を外に排出する機能です。雨や雪だけでなく汗ムレまで気にせず、快適に過ごせます。
建築現場などで身体を大きく動かす作業をする方は、暖かさに加えて、ウェアの軽量性やストレッチ性にも注目しましょう。
防寒着は保温性や防風性を重視しているため、どうしてもウェア自体が重たくなりがちです。しかし、ウェアが重たいと動きづらくなることで作業効率が低下したり、場合によっては事故や怪我につながったりするリスクもあります。
防寒着は、暖かさを確保しつつ軽量な素材を使用したものや、肩や膝が動かしやすいストレッチ性に優れたものを選ぶのがおすすめです。作業時の負担を軽減し、安全性や快適性を向上させることができます。
最後に、防風性や保温性をさらに高めてくれる防寒グッズを3点紹介します。防寒着とうまく併用することで、さらに暖かく快適に作業ができるでしょう。
裏ボア仕様で顔周りをしっかり防寒できるフードウォーマーです。フードとフェイスウォーマーを組み合わせて完全防備するほか、フードのみ、フェイスウォーマーのみ、ネックガードのみの使用も可能な4通りの着用方法があります。
気温や天候に応じて自由にアレンジできるため、1つ持っておくと便利です。カラーはベーシックなブラックとスタイリッシュなハニカム柄の2色を展開しています。おしゃれさと実用性を兼ね備えたアイテムです。
シンプルなフリース素材で仕立てられたネックウォーマーです。ドローコード付きのため、首周りにしっかり密着させたり、緩めたりと自由に調整が可能です。
カラーバリエーションは、ベーシックなブラックからレッド、イエローなどのビビッドカラーまで全6色展開です。手軽なプチプラ価格なので、色違いで揃えてウェアとのコーディネートを楽しむのもおすすめです。
外側に防風ラミネート、内側に暖かいボアを施したハンドウォーマーです。防風ラミネート素材は冷たい風をしっかり遮るだけでなく、優れたストレッチ性も兼ね備えています。
指先が開いているデザインのため、細かい作業やスマートフォンの操作がスムーズに行えます。さらに、手のひら側には滑り止め加工が施されており、物をしっかりと掴める機能性も魅力です。
厳しい冬の作業に役立つ防寒着や防寒グッズをご紹介しました。中綿に蓄熱保温素材を使用したものや、雨や雪の中でも快適に作業できる透湿防水機能付きの防寒着がおすすめです。
寒さを我慢して作業を続けると、体がこわばって思うように動けず、作業効率が低下する可能性もあります。無理して作業をすれば、ミスや事故を引き起こす原因にもなりかねません。体調を崩すリスクもあるため要注意です。。
季節・気温に合わせた防寒具をしっかり揃えて、暖かく快適な状態で作業に取り組みましょう。