着圧ソックスの副作用?	適切なタイミングと履き方に注意

着圧ソックスの副作用? 適切なタイミングと履き方に注意

公開日: 2025年06月24日更新日: 2025年06月24日特集記事

着圧ソックスは足のむくみや疲労の軽減に役立つ靴下ですが、自分と合わないサイズや素材の商品を着用したり、誤った履き方をすると副作用がでることがあります。

 

本記事では、着圧ソックスの3つの副作用と逆効果になる履き方を詳しく紹介します。後半では適切な履き方・タイミングも解説するので、ぜひ参考にしてください。

 

なお、本記事で取り上げる着圧ソックスは市販品を指します。弾性ストッキング等の医療用着圧ソックスは、医師の診断・処方に従って着用してください。

 

着圧ソックスの副作用

 

着圧ソックスには次のような副作用が報告されています。それぞれを詳しく解説します。

 

  • 血行障害

  • 肌トラブル

  • 疾患の悪化

 

血行障害

太もも(大腿部)や膝上まで長さがある着圧ソックスでは、毛細血管や動静脈が圧迫され、うっ血することによって血行障害が生じる可能性があると報告されています。

 

ただし、太ももや膝への着圧が40hPa(※)を超える場合です。一般的な着圧ソックスは足首部分こそ40hPaを超えるものがありますが、太もも・膝付近は10hPa前後で設計されています。改造や重ね履きなどをしなければ問題ありません。

 

(※)hPa:ヘクトパスカル。1hPaは1㎡の床に10kgの重さのものを置いたときの圧力

肌トラブル

着圧ソックスで肌トラブルが生じた事例もあります。主な原因は、サイズが合わないものを着用したことによる締め付けの強さと、素材に対するアレルギーです。具体的な症状には次のようなものがあります。

 

  • 肌の黒ずみ

  • 痒み

  • 痛み

  • かぶれ

  • あざ(うっ血)

 

とくに、サイズが小さいものを着用すると、設計本来の着圧より締め付けが強くなる可能性があるため要注意です。また、ゴムなどにアレルギーがある場合は商品の素材を必ずチェックしましょう。

 

疾患・ケガの悪化

着圧ソックスの注意書きには、以下のような疾患・ケガに該当する人は着用を避けるよう記載されています。

 

  • 急性期の深部静脈血栓症患者

  • 動脈血行障害

  • 装着部位の炎症や化膿

  • 疼痛を伴う皮膚疾患

  • 創傷のある患者

  • 装着部位に知覚障害のある患者

  • 繊維に対して過敏症のある患者

  • 化膿性静脈炎の患者

  • うっ血性心不全

  • 有痛性青股腫

  • 装着部に極度の変形を有する場合

 

これらの疾患・ケガは着圧による圧迫で、状態が悪化する恐れがあります。着用を自己判断せず、医師に相談しましょう。

ふくらはぎのポンプ機能の低下

ふくらはぎは第二の心臓ともよばれ、筋肉の収縮・弛緩(ポンプ機能)によって下方に流れる血液を上に押し戻す働きをしています。

 

着圧ソックスはこのポンプ機能をサポートするものですが、着圧ソックスありきの日常生活では、筋肉が頑張らなくなる可能性があります。着圧ソックス依存にならないように、1日中の着用は避けるのが無難です。

 

着圧ソックスが逆効果になる履き方

 

続いて、着圧ソックスが逆効果になる履き方・タイミングを解説します。

むくんでから履く

着圧ソックスはむくみを防ぐには有用ですが、既にあるむくみを解消するには向いていません。また、むくみによって普段より足が太い状態になっていると、着圧ソックスのサイズが合わなくなる可能性も考えられます。

 

必要以上の締め付けを感じやすく、食い込みや擦れによる肌トラブルが生じる恐れもあるため、むくんでから履くのは避けましょう。

重ね履きする

さらなるスッキリ感を期待して重ね履きするのはやめましょう。着圧ソックスは必要以上の着圧(負荷)をかけないように設計されていますが、重ね履きをするとその限りではありません。必要以上の圧迫によって、うっ血が生じる恐れがあります。

 

日中用の着圧ソックスを夜に着用する

昼用と夜用の着圧ソックスでは設計(hPaの強さのバランス)が異なるため、昼用のものを寝るときにも着用するのはやめましょう。

 

寝るときは足が心臓と同程度の高さになるため、強い力でサポートしなくても血液を上半身に戻せます。そのため、夜用の着圧ソックスはhPaの値が小さいものが一般的です。

 

着圧ソックスの注意事項

 

着圧ソックスの商品説明に記載されていることの多い注意事項を記載します。購入の参考にしましょう。

心臓・血管系の疾患がある人は医師に相談

 

足のポンプ機能をサポートして血流を促すという着圧ソックスのメリットが、心臓や血管の疾患とは相性が悪い場合があります。持病がある人は、必ず医師に相談してから市販品の購入を検討しましょう。

妊娠・生理中はパンストタイプを着用しない

お腹までカバーできるパンストタイプの着圧ソックスの場合、注意書きに妊娠・生理中は着用不可と記載されています。腹部や腰を圧迫するため、妊娠・生理中は負荷が高くなる恐れがあるからです。

肌に合わない場合はすぐに着用を中止する

痒み・かぶれ・黒ずみなどの肌トラブルが生じた場合は、すぐに着用を中止しましょう。繊維素材やサイズが合っていない可能性があります。また、別の商品を試すのであれば、必ず肌トラブルが治癒してからにしましょう。

着圧ソックスの適切な履き方・タイミング

 

着圧ソックス本来の効果を得られる適切な履き方と履くタイミングを解説します。

起床後すぐに履く

着圧ソックスは足がむくむ前に履くものなので、起床後すぐのタイミングがベストです。このタイミングで履いておけば、日中の立ち仕事やデスクワーク時の足のむくみを軽減できます。

爪を切る

着圧ソックスはぴったりしているため、爪が長いと布が破れたり、爪に負荷がかかったりします。小さい靴を履いていると巻き爪になるのと同じで、爪が変形する可能性もあるため、適切な長さに切り揃えてから着用しましょう。

 

丁寧に履く

着圧ソックスは足の部位に応じて適切な着圧で設計されているため、正しい位置に正しい着圧がくるように履きましょう。無理にひっぱり上げて履くと、最適なパフォーマンスが得られない可能性があります。

 

つま先を合わせたら、かかと、足首、ふくらはぎと段階的に位置を合わせて丁寧に履くことを心掛けましょう。

1日8時間を目安に着用する

着圧ソックスは1日8時間の着用を目安として設計されているものが多いため、8時間を超えて着用するのは避けましょう。長時間の着用によって、足のポンプ機能の低下やムレ、かゆみの原因になることが考えられます。

 

着圧ソックス一覧

 

 

着圧ソックスの正しい履き方を覚えておこう

 

着圧ソックスは足のむくみや疲労感の軽減に有用なアイテムですが、持病がある人には向かない場合があります。

 

また、重ね履きなどの誤った方法で着用すると、うっ血等の悪影響が考えられるため注意が必要です。起床直後に履く、1日8時間を目安にするなど正しい履き方を実践しましょう。



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