スカーフは普段のコーディネートを華やかにする、便利なアイテムです。首に巻くのはもちろん、バッグやヘアスタイルのアレンジにも使えます。しかし、結び方・巻き方がわからない人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、首・バッグ・ヘアアレンジのための巻き方や結び方を詳しく解説します。前半では、上記以外のアレンジのアイデアも記載しているので、ぜひ参考にしてください。
スカーフには次のような使い方があります。
首に結ぶ
肩にかける
バッグに結ぶ
ビスチェとして使う
ベルト代わりに使う
髪飾りとして使う
帽子のアレンジに
風呂敷として使う
Tシャツをデニムにパンツインするシンプルなコーディネートも、ベルトの代わりに大判スカーフを使えば一気に華やかな印象へ変わります。ボーダーTシャツを合わせるマリンルックもおしゃれです。
また、キャップのアジャスターにリボン結びにするだけでも、ボーイッシュなコーディネートにかわいらしさをプラスできます。
手土産のワインボトルをスカーフで包めば、特別感のあるギフトを演出できるでしょう。このように、スカーフの使い方は多彩です。
ここからはスカーフの巻き方・結び方を解説します。まずは基本となる折り方、続いて首に巻く方法を11種類ご紹介します。
バイアス折りは様々な巻き方・結び方の基本となるので、覚えておくと便利です。
スカーフを裏向きに広げる
1つの角を中心まで折る
反対側の角を重ねるように中心まで折る
折った両辺を中心に向かって折り細長くする
固結びはシンプルかつ定番の結び方です。基本的には通常の固結びと同じで、2回結ぶことで結び位置を固定します。ただし、スカーフの場合は、次のようなコツがあります。
1回目(ひと結び)は締めすぎない
2回目は輪のシルエットを意識する
2回目できつく締めれば結び位置を固定できるので、1回目(ひと結び)のときは、締めすぎないようにしましょう。きつくしすぎると、首が苦しくなります。
2回目は、輪のシルエットを意識しましょう。結び目が中心に来るように調整し、しわが少なくなるように結び目部分を広げてから締めると、綺麗に仕上がります。
リボン結びはフェミニン・華やかな印象の結び方です。ブラウスやワンピースとマッチします。結び方は次のとおりです。
スカーフを首にかける
ひと結びする
下になった方を折って輪を作る
反対側を上からかぶせる
上にかぶせた方を裏側に回す
5でできた輪に通す
6のときに通した側にも輪の部分を残す
左右の輪を強く引いて固定する
輪の形を整える
バイアス折りにしてから結ぶと、シルエットを整えやすくなります。
なお、3のときに上になった方を折って輪にすると、リボンが曲がる「たて結び」になるため注意しましょう。
片リボン巻きはリボン結びの輪が片方だけのバージョンです。リボン結びのような華やかさとハンサム・上品な印象を併せ持つスタイルで、幅広いコーディネートに合わせられます。
スカーフを首にかける
ひと結びする
下になった方を折って輪を作る
反対側を上からかぶせる
上にかぶせた方を裏側に回す
5でできた輪に通し抜く
3の輪と6の先端を引いて固定する
輪の形を整える
ループノットは先にループ部分(結び目)を作って、両端を通す結び方です。結び位置が固定されないため、気温やシーンに応じて長さ調節できます。
スカーフをバイアス折りにする
中央にゆるめの結び目を作る(ひと結び)
結び目を首の正面に当てる
両端を首の後ろで交差させる
片方の端を結び目に通す
もう片方の端を結び目に通す
ネクタイ結びはシャープでマニッシュな印象を与えます。ネクタイよりも華やかながら、かっちりして見えるため、ジャケットやシャツとの好相性です。
バイアス折りにする
首にかけて片方を長くする
長い方を上にして短い方に巻きつける
巻きつけた方を首の輪に下から通して上に出す
3でできた輪に、4を上から通す
形を整える
ブラインドフォールドノットは結び目を隠す結び方です。柄が綺麗に見え、エレガント・フォーマルな印象を与えます。ジャケットと合わせるスタイルが定番です。ワイシャツにインすれば、ハンサムにも着こなせます。
ネクタイ結び(プレーンノット)で結ぶ
下側になっている方を首の輪の下から上に出す
結び目の上から垂らす
形を整える
セーラー巻きは、スカーフの柄をしっかり見せられる巻き方です。ラウンドネックやボートネックなど、襟のないトップスに似合います。
スカーフを三角形に折る
三角形が下になるようにして背中に羽織る
両端を前に持ってきて胸元で結ぶ
ホルターネック巻きは、大判のスカーフをビスチェやトップスのように見せる巻き方です。ワイシャツやTシャツ、チューブトップなどに重ねれば、普段のスタイルが華やかに変わります。
表が内側になるように三角に折る
鋭角の両端をひと結びにする
結んだ先を首の後ろに回して固結びにする
前に垂らしたスカーフを柄が表になるように左右に広げる
広げた両端を腰の後ろで結ぶ
アフガン巻きは、優雅なドレープが特徴的な巻き方です。顔周りにボリュームを出せるため、対比で小顔に見えるというメリットもあります。
スカーフを三角形に折る
三角形が前にくるように肩にかける
両端を首の後ろでクロスさせ前に持ってくる
首元で軽く結び、全体の形を整える
大判スカーフを肩からかけるだけでも、普段のコーディネートに華やかな印象をプラスできます。トレンチコートやテーラードジャケットなど、かっちりしたアウターと好相性です。
上からさらっと羽織るのはもちろん、バイアス折りにしたスカーフをジャケットの下に仕込むコーディネートもあります。
バッグもスカーフでアレンジ可能です。定番のアレンジ方法を2つ紹介します。
バッグのハンドル(持ち手)に巻きつければ、おしゃれに見えるだけでなくハンドルカバーとしても役立ちます。とくに洗濯可能なスカーフを選べば、汚れを簡単に落とせるため便利です。
バイアス折りにする
片方の先端をハンドルの根元に結ぶ
反対側の端までスカーフを巻きつけていく
端まできたら根元で結び、全体の形を整える
ハンドルの根元でリボン結びにすると、シンプルなデザインのバッグもフェミニンな印象に変わります。よりかわいらしい雰囲気にするなら、リボンの輪の部分を大きくすることがポイントです。
ハンドルの根本で、ひと結びする
下になった方を折って輪を作る
反対側を上からかぶせる
上にかぶせた方を裏側に回す
4でできた輪に通す
5のときに通した側にも輪の部分を残す
左右の輪を強く引いて固定する
輪の形を整える
首に結ぶときと同様に、2のときに上になった方を折って輪にすると、リボンが曲がる「たて結び」になるため注意しましょう。
最後にスカーフを髪に巻く・結ぶアレンジの方法を3パターンご紹介します。ヘアバンド・リボンとして使うほか、髪に編み込んで使う方法などもあります。それぞれ巻き方・結び方を詳しく見ていきましょう。
カチューシャのようにスカーフを使う方法です。つむじや分け目を隠せるというメリットもあります。
バイアス折りにする
首の後ろ、髪の下にスカーフの中央を当てる
頭頂部で結ぶ
結び方は固結びやリボン結びなど、しっかり締められるものが適しています。結び目の位置も、サイドや後ろなど自由にアレンジ可能です。大判スカーフの場合は頭頂部でひと結びしてから、首の後ろで固結びにする方法もあります。
ポニーテールやハーフアップのゴムを隠せるアレンジです。スカーフの柄を見せやすく、華やかさを演出できます。
バイアス折りにする
1をヘアゴムに通す
2のヘアゴムで髪をまとめる
ヘアゴムを隠すようにスカーフを巻きつける
リボン結びにして形を整える
先にスカーフをヘアゴムに通しておけば、スカーフが落ちる心配がありません。
三つ編みやフィッシュボーンなどで、髪とスカーフを一緒に編み込むヘアアレンジです。
バイアス折りにする
1をヘアゴムに通す
2のヘアゴムで髪をまとめる
ヘアゴムを隠すようにスカーフを一周させる
髪とスカーフを編み込んでいく
毛先まで編んだらゴムで結ぶ
スカーフの先でゴムを隠すように結ぶ
スカーフは首に巻く・肩にかけるといった基本的な使い方だけではなく、バッグのハンドルに巻いたりヘアバンドとして使ったりと様々なアレンジ方法があります。
また、スカーフの色・柄を変えればイメージが大きく変わるので、手軽にコーディネートに変化をつけられるのもポイントです。
ぜひ本記事を参考に、スカーフの巻き方・結び方のバリエーションを増やし、コーディネートの幅を広げてみましょう。