コックタイはユニフォームに華やかさをプラスするアイテムとして人気ですが、そもそもどんな意味があるのでしょうか。
また、実際にコックタイを着用するにあたり「なかなかきれいに結べない」と結び方にお悩みの方も多いかもしれません。
本記事では、コックタイの意味や用途、役割を詳しく解説します。また、基本的な巻き方・結び方や、結ぶ手間がいらない便利なタイプについても紹介します。赤やオレンジなどのカラー別におすすめのコックタイも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ここではまず、コックタイとはそもそも何なのか、意味や用途について解説します。
コックタイとは、料理人が首に巻く布のことです。もともとはシェフ(総料理長)のみが身に着けるもので、厨房内での役職を示すアイテムとして使用されていました。
しかし現在では、厨房・ホールを問わず、スタッフ全員が統一したユニフォームの一部として身につけるスタイルが主流となっています。
コックタイの役割のひとつは、汗をぬぐうことです。厨房はコンロやオーブンなど火を扱うため、どうしても暑くなります。首元に巻いたコックタイで首の汗を吸収したり、額の汗を拭いたりするのにも活用されています。
コックタイには、防寒アイテムとしての用途もありました。
かつて、厨房の冷蔵庫には料理長(シェフ)のみが入ることを許されていた時代があり、シェフが寒さを防ぐために首元にスカーフを着用していたそうです。
それが次第に、厨房ユニフォームの一つとして普及したという説があります。
コックタイはお店によって役職を示すためのアイテムとしても使われます。例えば、総料理長は白、副料理長は黒、その他のスタッフは別の色といった具合に、色で階級を分けているレストランもあります。
一般的にコックタイはネクタイのように結ぶ方法が一般的ですが、シンプルな「片結び」や「リボン結び」も使われることがあります。
ネクタイ結びはしっかりと襟元に固定できるため、動いてもほどけにくいのがメリットです。
コックタイを首にかける
一方を長くする
長いほうを短いほうの上に重ねる
交差させ、長いほうを後ろから回して輪を作る
もう一度、長いほうを短いほうに重ねる
長いほうを前から巻き付け、下から通す
結び目と左右のバランスを整える
片結びは結び方がシンプルなので、素早く準備したい時などに便利な方法です。
コックタイを首にかける
片方を短めにする
長いほうを短いほうに巻きつけて結ぶ
結び目を整え、しっかり固定する
リボン結びはカジュアルな雰囲気があるため、レストランよりもカフェやパティスリーなどにおすすめの結び方です。
コックタイを首にかける
両端の長さを均等にする
靴紐を結ぶようにリボン結びをする
バランスを整え、リボンの大きさを調整する
コックタイには、あらかじめ形が整えられた「結ぶ手間がいらない」ものもあります。毎回きちんと結ぶのが面倒な人におすすめです。また、結び方に自信がない人でも簡単に装着できて便利です。
ワンタッチタイプは、スナップボタンやマジックテープ、バックルなどで固定できるタイプです。首に巻いて留めるだけで簡単に装着できます。忙しい時にも素早く準備できるため、実用性の高さが魅力です。
ループ付きタイプはあらかじめ結び目がある状態のコックタイで、首にかけてループに通すだけで装着できます。結び目が崩れる心配がなく、スタッフ全員が統一感のある見た目をキープできるのが特徴です。
ここでは色別におすすめのコックタイを15点紹介します。
赤は暖かさや炎・炭火をイメージするカラーです。イタリアンレストランや焼肉店などにおすすめです。
オレンジは親しみやすさがあり、明るく元気なイメージがあります。カジュアルなファミリーレストラン、ハンバーガーショップ、フルーツを豊富に使ったケーキ屋などにぴったりです。
黒のコックタイはフォーマルで、洗練されたシックなイメージがあります。高級感を大切にしているフレンチやイタリアン、おしゃれなダイニングバーやワインバーなどにおすすめです。
緑はナチュラル感や健康的なイメージがあり、また新鮮な野菜などを連想する色です。オーガニックレストランや自然食カフェ、ベジタリアン・ヴィーガン向けのレストランなどに適しています。
チェックやストライプなど柄入りのコックタイは、おしゃれで個性的、カジュアルな印象があります。クラシックな雰囲気のフレンチビストロや洋食レストラン、温かみのあるベーカリーやパティスリーにぴったりです。
コックタイの意味や種類、結び方、さらにおすすめのコックタイについて詳しく紹介しました。
コックタイはコックコートやコックシャツにプラスするだけで、お店の雰囲気に統一感を持たせることができる人気のアイテムです。また、色や柄によってお店の雰囲気に合ったコーディネートも可能です。
ワンタッチで装着できる便利なタイプも多くありますので、ぜひコックタイ選びの参考にしてください。